PCR検査センター延長やICT整備

会見する長野市長

 長野恭紘別府市長は24日午後1時半、市役所で定例記者会見を開き、令和3年第3回別府市議会定例会への提出議案などについて説明をした。
 9月補正予算案は、一般会計8億8900万円(補正後の予算額559億4470万円)、特別会計7億4237万3千円(同554億6707万3千円)を計上する。
 主な内容は、「新型コロナウイルス感染症関連」では、PCR検査センターの期間を当初8月末としていたのを12月末まで延長する経費として2億2473万7千円。4月から9月まで雇用予定だった感染症対策業務従事員(会計年度任用職員)を来年3月まで継続雇用するための経費4667万9千円。
 「コロナ対策以外」では、市議会のペーパーレスを推進するため、タブレット端末及びペーパーレス会議システムを導入し、議会運営の効率化を図るための経費917万4千円。市営北浜温泉の廃止に伴い、すでに入浴回数券を購入している人に対して、回数券未使用分を返金する経費として276万1千円。地震津波被害対策に要する経費として2090万円を計上予定。備蓄計画に基づいて、災害時の備蓄物資を確保し、速やかな輸送体制を確立するため、備蓄倉庫を整備する。災害の発生場所の想定や道路等の寸断などを考慮して、あすべっぷ体育館、鉄輪地獄地帯公園内、内竈多目的広場への整備を3カ年計画で行う。
 また、小学校や中学校の児童・生徒の学びを保障する環境を整備するため、臨時休校時でもオンライン学習等が行えるように、通信環境がない世帯を対象に、通信機器を貸与するとともに、通信料を公費負担するための経費などを計上する。
 「PCR検査センター」について、感染者が増加傾向になってから、検査を受ける人も増加傾向にあるという。直近の1週間平均では、PCR検査を303件、抗原検査を101件行ったという。ワクチンの接種が11月末で希望する人全員終える予定だが、年末は人の移動も増えることが想定されるため、年内開設することにしたという。長野市長は「12月末まで開設する分を9月議会に諮って、12月で状況を見極めて、さらに延長するには、12月議会で承認をしてもらうことが必要。いったん解散してもまたすぐに開設できるような状況にはしている。医師会の協力があってやれている」と話した。
 さらに、飲食店が時短営業などで再び厳しい状況になっていることについて、長野市長は「時短要請でさらに厳しい状況にあると思う。その中でも飲食店はいろんな工夫を凝らして、アップデートして様々なことをしている。行政として、厳しい状況の中でも出来ることもあるはずだと思っている。デジタルを活用した新たな取り組みも展開できればと思う」とした。