別府警察署が大規模飲酒検問

午前0時から午前3時まで両郡橋付近で行った飲酒検問

 別府警察署は国道10号での大規模飲酒検問を27日午前0時から3時間、両郡橋付近(大分市から別府市方面)で行った。
 後を絶たない飲酒運転は、誰かの大切なもの、大切な命を奪う行為。飲酒量によっては、免許取消になる。飲酒運転根絶するために▽絶対にしない!▽させない!▽許さない!▽見逃さない!―を呼びかけている。また、合言葉として「飲酒運転をしない。車を貸さない。同乗しない。運転する人にお酒を提供しない」を掲げている。
 県下で今年1月から7月末の間、138件の飲酒運転が摘発されている。別府署管内でも複数件、検挙・逮捕している。
 別府警察署大会議室に集まった交通課員約20人を前に、後藤浩周交通課長が「安全第一で、新型コロナ対策を徹底して行うように」と話し、車や署員の配置を指示した。
 取り締まり場所に移動した交通課員は、1台ずつ停車させて「飲酒検問です。ご協力を」と呼びかけながら、アルコールチェッカーで飲酒運転をしていないかを確認した。
 飲酒検問をした結果、237台を検査し、違反検挙はゼロだった。
 他県では、今年6月28日に千葉県八街市で下校中だった小学生の列にトラックが突っ込み5人を死傷。また、2006年8月25日に福岡市の海の中道大橋(制限速度時速50㌔)を時速約100㌔で走行し、前方を走行中の普通車に追突。子ども3人を死亡させ、両親2人がケガをした。いずれも運転していた男は飲酒運転だった。福岡市の事件は飲酒運転の男は現場から逃走したが、現場に戻り約50分後に飲酒検知し、逮捕された。
 後藤交通課長は「他県ではありますが、今年6月に八街市で小学生の列に車が突っ込んだり、15年前には福岡市で車が追突し子どもが亡くなるなどの事故が起きています。福岡県警が25日に県下一斉飲酒運転取り締まりを行ったが、未だに減っていない。飲酒運転は絶対に許さないという気持ちで、定期的に大規模な検問を行う予定。飲酒運転が1件でも減れば」と話した。