別府市議会の令和3年第3回定例会④

 別府市議会令和3年第3回定例会は17日午後1時、一般質問を再開した。
 穴井宏二氏(公明党)と森大輔氏(自民新政会)が、ビービズリンクのあり方や防火水槽などについて質問をした。
 一般質問は21日に再開し、松川峰生氏(自民党議員団)、安部一郎氏(同)、桝田貢氏(同)、市原隆生氏(公明党)が執行部の考えを質す。

未就園児取り組みを

穴井宏二氏(公明党)

穴井 宏二氏

 穴井氏は、未就園児について幼稚園や保育園などに通っていない子どもの現状について質問。
 宇都宮尚代子育て支援課長が「8月末時点で、0歳から5歳児は4469人おり、うち公立保育園や保育所、こども園などに通っていない子どもは1665人と見込まれる」と答弁。
 穴井氏は「制度上は義務教育ではないが、理由を探ることは大切だと思う。(保育所などは)子どもにとって大切なセーフティネット。しっかりとした取り組みをしてほしい」と重ねて質問。
 宇都宮課長は「調査はしていませんが、第2期こども・子育て支援計画を策定する時にアンケートを取り、幼児教育が無料化になっても利用しないと答えた人は3・6%いた。第3期策定時に質問項目で理由を聞くことが出来るように考えたい」とした。
 また、防火水槽について整備状況を質問。井元隆文消防本部警報課長が「平成28年度から令和2年度まで合計11基で、総事業費は3758万5千円。国及び県の補助金で整備したのが5基、開発行為で市が寄付を受けたものが6基。一番古いのは、昭和27年に設置したもの。消防活動に支障をきたすものから優先的に修繕をしている。令和4年度から8年度の計画は10基整備予定。災害に強いまちづくりのため、耐震性の防火水槽を整備していきたい」と述べた。
 穴井氏は他にも空き家対策などについても質問をした。

ビービズのあり方質す

森大輔氏(自民新政会)

森 大輔氏

 森氏は、一般社団法人別府市産業連携・協働プラットフォーム「BーbizLINK」について「市民から何をしている団体か分からないという声を聞く。不透明な事業者選定のあり方について、ビービズが税金を使って活動をしている以上、税金の使い方を評価して、議決しなければならない議会として、質していかなくてはいけない」
 「入湯税超過課税分を基に委託されている、別府市版の観光戦略事業の機能充実のための新規人材の雇用事業で、地域経済活性化アドバイザーを雇用している。支払った金額を試算すると、決して安い額ではないと思う。どのような成果をあげているのか」と質問。
 ビービズの理事長を務める阿南寿和副市長は「雇用ではなく、委託契約。中・長期の観光戦略を策定・実施したり、中国市場の開拓など様々な活動をしてもらっており、今後も期待している」と答えた。
 森氏は「ビービズには5年間で約9億円の事業委託をしている。議決が必要なもので、事業内容を答えられないやり方は納得が出来ない」と厳しく追求。
 長野恭紘別府市長は「一般社団法人なので出せない部分もあると思うが、制度が見えにくいということについては、しっかりとした成果を出していかなければならない」と述べた。