別府翔青高校で「進路ガイダンス」

教育学部の内容を聞く1年生

 大分県立別府翔青高校(阿南典久校長)は1年生244人を対象とした「進路ガイダンス」をこのほど、開催した。
 進路探究の一環として、大学・短期大学・専門学校の模擬授業に参加し、自分の進路希望を考えることが目的。
 模擬授業の教育分野では、大分大学教育学部の田中修二教授が講話。一つの教室で密にならないようにするため、別の教室にリモートで見ることが出来るようにした。
 田中教授は「教育学部は教員養成系と教育学系の2つあります。教員養成系は、小学校や中学校の教員の養成をし、主な進路は小、中、高、特別支援学校の教員。教育学系は教員とその関連領域に関する基礎的な教育研究で、教育学の研究者、人事などの一般企業、公務員など」と説明。
 教育学部で学ぶことは、教育の基礎として▽共食の意義や教員の役割・職務内容▽教育の理念や教育の歴史・思想▽児童、生徒の心身の発達、学習の過程▽教育に関する社会的、制度的、経営的な事項▽特別な支援を必要とする幼児、児童、生徒に対する理解―5点。さらに教員養成系学部では▽各教科の指導法▽道徳、総合学習の指導法、生徒指導、教育相談―を学ぶという。
 大分大学教育学部の授業を例に挙げて、教育実習などの説明をした。
 そのほか、別府大学国際言語・文化学科の藤森千尋准教授、同大学食物栄養科学研究科の藤井康弘教授、大分大学経済学部の市原宏一教授らが対面とリモートで模擬授業を行った。