大分県立日出総合高校の総合学科1年生74人が「産業社会と人間」の学習で取り組む地域探究「フットパスプロジェクト」の1回目がこのほど、行われた。
フットパスは、英国を発祥とする「森林や田園地帯、古い町並みなど地域に昔からある、ありのままの風景を楽しみながら歩く「フット」ができる小径「パス」のこと。日本では、自らの暮らす地域で、個性豊かに育まれきた文化、歴史、産業、景観等の資源を「地域の魅力」として再認識、調査することから始めている。
1回目の授業では、大分県環境教育アドバイザーの齋藤行進さんが講師となって、地域に密着したフットパスプロジェクトについて話をした。齋藤さんは「フットパスの楽しみ方は、その人次第。日出総合ならではの景色を探してほしい。複数で歩くことで、1人では気づけないことに気づくことが出来る。日本式のフットパスは、英国式とは別物。歩くことが新しい観光のアイテムになる。サービス業ではない人と交流し、お互いに刺激を受ける。フットパスは、観光スポットではなく、生活空間を見せるもの。寄り道、道草をしながら、五感を使って地域の風景や交流を通じて、自ら楽しんでほしい」などと話した。
引き続き、4~6人で班を作った。今後、実際に学校周辺を歩いてそれぞれコースを考え、提案する。