ひとまもり・まちまもり懇談会を開催

長野市長が市政報告をして住民からの意見を聴いた

 長野恭紘別府市長は2年ぶりとなる対面での市民との意見交換会「ひとまもり・まちまもり懇談会」を24日午後7時、別府市立別府西中学校体育館で開催した。約130人が出席。
 はじめに、平石栄二山の手ひとまもり・まちまもり協議会長が「自治会を中心に多様な団体で出来た組織で、地域が融合することについて、人の壁、地域の壁、心の壁をとっぱらってたどりついて、発足した協議会。コロナ禍で空白が出来たが、協議会の良い面は、顔の見える人間関係が出来たこと。行事の際の助け合い、自助と共助が発展的に進化、発展している。仲良く笑顔の見える人間関係が出来ればと思う」とあいさつ。
 引き続き、長野市長が新型コロナウイルス感染症の現状や財政状況、デジタル化などについて説明。「ワクチン接種は順調に進んでいますが、打っていない人への差別は、分断の1つの要因になるので、気を付けていかないといけない。8カ月以上経過した人から接種券を送ります。検査センターも皆さんからありがたいとのお声をいただいている。自覚症状がない状態で来て、陽性が分かり、感染を拡大せずにすんだ効果があったと思う。大事なのは、消費をあげられる時にあげること。しっかりと経済対策と感染予防対策をやっていきたい。1人ひとりの幸せに寄り添うまちにしていきたい」
 「人口減少、少子高齢化は全国的な流れ。税収は減るが、社会保障費はどんどん増える。徹底的にムダを省く。公共施設の使用料などの適正化、新たな財源が必要。人を減らすには限界があるため、デジタル化を推進しています。デジタル化は関係ないと思っている人はいると思うが、苦手な人にはより丁寧にできる。苦手だなという人を助ける方法でもあると思ってもらえたらと思う。苦手な人に強要して、それがないと出来ないという社会は問題があると思う」などと話した。
 会場からは、共同温泉の老朽化に伴う建て替えの問題や観光施策ついて「以前別府は修学旅行のメッカだった。逆に以前修学旅行で来た人を対象に、同窓会を兼ねた懐かしき留学旅行を今一度など、当時のメンバーと来るとなると気持ちが違うと思う。お土産の購買力も高いと思う」などの意見が出た。
 長野市長は「共同温泉については、原則的に原資は皆さんで募ってもらわなければいけない。入湯税の中から、市有区営温泉などの軽微な改修はやっているが、様々な補助を金出しているので、活用してほしい」「いろんな公共機関と連携して観光振興をやっていきたい。行財政改革はムダを省くこと。人を育てないと地域に人が根づかない。持続可能なものをどう残していくのかをやっていくこと。ひとまちを通じて残せるものは残していければ…」などと答えた。
 次回は、12月15日午後7時、市立境川小学校体育館での開催を予定している。