大分県は21日、令和3年11月の宿泊客等の動向について、速報値を発表した。
宿泊客数は、31万2748人で、前年同月と比べると14%減となる見込みだが、10月に入ってから県内では新型コロナウイルスの感染状況は、ゼロか1桁と落ち着いていることもあり、前月と比べると5万1529人増えている。年末年始には、さらに多くの人が訪れると見込まれる。
宿泊客のうち、日本人客が31万2141人と大半を占めている。地域別では、福岡県が9万854人と最も多く、次いで、県内6万7991人、関東4万6269人、福岡・大分を除く九州4万4354人、近畿2万5713人、中国1万7218人、中部1万709人、四国5789人、東北・北海道3244人となっている。「新しいおおいた旅割」の影響もあってか、県内の宿泊客が多く、九州や周辺地域からの宿泊客が多い。
外国人宿泊客は607人で前月と比べると減少しているが、前年対比では23・9%増となっている。世界では、感染力が強いと言われる新たなオミクロン株が広がっていることから、日本政府は、外国人の入国規制をさらに続けており、当面、海外からの観光客は見込めない感じとなっている。
有料観光施設(29施設)の入場客の動向は、48万7072人で、前年同月比で1%増となる見込み。屋内施設は前年対比10・9%増、屋外施設は2・4%減となっている。
人の流れが少しずつ活発になり、年末年始を迎える。今年は帰省する人も増えると見込まれており、大勢で集まる機会も増えると思われる。マスク会食、換気、手指の消毒など、基本的な感染予防対策を徹底することが重要となる。