「廣川玉枝inBEPPU」開始

廣川玉枝さん(左から2人目)ら4人がテープカット
オープニングセレモニーに先立ち行われた
火男火売神社での「地嶽祭神事奉納」

 混浴温泉世界実行委員会(西田陽一実行委員長)は「廣川玉枝inBEPPU」オープニングセレモニーを12月19日午前9時50分、大谷公園で開催した。同所には、18日に行った「地獄祭神事奉納」の衣装が展示されている。
 廣川さんは、最も旬なファッションデザイナーとして国際的に評価され、伝統工芸や工業デザインなど多様な分野とのコラボレーションでも注目を集めている。
 セレモニーでは、西田実行委員長が「別府温泉で昨日のような『祭』が出来て、本当に嬉しい。コロナ禍ですが『廣川玉枝inBEPPU』プロジェクトが花開いて、この大変な時期の厄払いをしていただいて、別府温泉が、日本が、世界が日常を取り戻すような世の中になれば」とあいさつ。
 松川幸路別府市観光産業部長(市長代理)は「実際に昨日行われました地獄祭、鉄輪むし湯などの装飾を拝見しました。廣川さんが作るアートが非常に神秘的で、本来の鉄輪温泉が持つ湯治の雰囲気と上手くマッチングしており、感動しました」と市長のメッセージを代読した。
 廣川さんは「別府を盛り上げてほしいと依頼があり、町の皆さんと一緒に創りたいと思いました。芸術の力を持って、別府を盛り上げていこう、別府の皆さんと一緒に創っていくことを決めました。そうすると多くの人が集まり、力を合わせて、創り上げることが出来ました。この芸術をきっかけに、町に活気が戻ったり、皆さんに笑顔が戻ってくれることを期待しています」とあいさつした。
 続いて、衣装を展示している神楽殿を背景に、松川市観光産業部長、西田実行委員長、廣川さん、山出淳也混浴温泉世界実行委員会総合プロデューサーがテープカットを行った。
 18日には、鉄輪地区で新しいお祭り「地嶽祭神事奉納」を行った。火男火売神社から鉄輪温泉街までの道のりを、太鼓の音にあわせて地嶽からやってきた来訪神「まれびと」たちが練り歩いた。また、鉄輪むし湯前広場では、誰でも参加していただける「渦踊り」も開催した。