別府市、別府市教育委員会は「令和4年別府市成人式」を9日午前11時、ビーコンプラザ・フィルハーモニアホールで開催した。市内で、今年成人を迎えたのは、男性696人、女性723人の計1419人。そのうち、約700人が晴れ着やスーツで出席した。また、来場できない新成人のために、会場の様子をオンライン配信した。
今回は、新型コロナウイルス感染症拡大の状況を考慮し、現地とオンラインでの開催とした。
式典では、主催者を代表して長野恭紘別府市長が「はなむけに3つの言葉を送ります。まず、人生に無駄なことは何一つありません。失敗から多くのことを学び、自分なりの挑戦を続けて下さい。2つ目は、人生は知らず知らずのうちに最善の方向に向かっているということ。3つ目は、仕事と人生についてです。皆さんが生まれてきたからには使命、理由、価値があります」と式辞を述べた。
続いて、寺岡悌二教育長が祝辞を述べた後、新成人で入口蒼さん(山の手中学校出身)に、長野市長から記念品(布バック)が贈呈された。
来賓を代表して、松川章三市議会議長が祝辞を述べた。広瀬勝貞大分県知事の祝電が披露され、岩屋毅衆議院議員、足立信也参議院議員、安達澄参議院議員、猿渡久子大分県議会議員、平野文活別府市議会議員、美馬恭子別府市議会議員からもお祝いのメッセージがあったことが紹介された。
新成人を代表して、大西愛美さん(山の手中学校出身)が「私たちは本日、成人し大人の仲間入りをします。成人として責任のある人間になるために、大切にしたいことが2つあります。1つ目は、状況に対する柔軟性です。新型コロナウイルスの蔓延により、私たちの行動はさまざまな面で制限されています。出来ないことが多い現状で、私たちに求められる力は『それでも出来ることはないのか。どうしたら出来るのか』と知恵を絞ることです。臨機応変に柔軟な考えを持つことが大切です。2つ目は、情報について自分の頭で考えて結論を導くことです。現在、真偽を問わず、さまざまな情報が溢れています。私たちは、この情報の中なら信じるものを見分け、それを根拠に自分で考えて行動する必要があります。情報や周りに振り回されることなく、自分の頭で考えて行動したいと思います」と誓いの言葉を述べた。
式典終了後、実行委員会が企画で盛り上がった。
式典前後の玄関前やエントランスホールでは、友人との再会を喜んだり記念撮影をする姿があった。
式典に出席した日名子裕次郎さん(長崎県在住の大学生=別府市出身)は「成人式を迎えて、今後は大人として成長していきたい。大学での勉強をしているコンピューターのセキュリティやプログラムの応用を一つ一つしていき、社会に必要なことを学んでいく」、北村のあさん(別府市在住、会社員)は「成人式に出席して、一つの節目を迎えて大人になったと思う。これから1人暮らしをするので自立したい。そして、自分の精神は自分で安定させたい」とそれぞれ話した。