長野恭紘別府市長は11日午後1時半、別府市議会臨時会を前に記者会見を開き、提出予定の議案などについて説明をした。
臨時会に上程するのは、一般会計補正予算案32億円と子育て世帯臨時特別給付金を一括で支給するために専決処分をした7億7800万円の2件。
第3弾となるエール券「春だよべっぷエール券」を発行する。県補助を活用し、1冊6500円のクーポン券を5千円で販売する。プレミアム率は30%で、うち20%分が県補助となる。市外の人も購入できるが、上限は、市民は1人10冊、市外の人は1人2冊まで。
混雑緩和と新型コロナウイルスの感染予防のため、専用のコールセンターかインターネットによる予約が必要となる。予約がない場合は、購入できない。予約サイトなどについては、決定次第、公表する。販売期間は4月1日から22日までを予定しており、別府市役所、別府商工会議所、JR別府駅構内にあるワンダーコンパス別府で販売することにしている。長野市長は「3月31日に有効期限に達する『べっぷ帰ってきたエール券』から切れ目なく、利用できる『春だよべっぷエール券』の販売の促進によって、長らく苦境に立たされながらも、地域経済を支えている事業者を下支えし、消費喚起による域内循環の活性化などによって、市内経済活動の回復の一助になることを期待している」と話した。
また、旧山の手中学校で実施している、PCR検査センターについて、3月31日までさらに延長することも発表した。10日現在で、PCR検査1万9834件、抗原検査1万1463件、計3万1297件の検査を行った結果、133人の陽性が判明した。オミクロン株は感染力は強いとされているが、ワクチンの効果か無症状の人も多く、無症状の人を対象とした検査センターは、感染拡大防止に期待されている。長野市長は「市民の安全安心を守るのが、基礎自治体の責務。こういう時のために、使えるようにお金を貯めてきたことで、早く対応が出来た」。今後については、国や県の動向を注視していくとした。
また、住民税非課税世帯等臨時特別給付金や生活困窮者自立支援に要する経費、ワクチン職域接種を行った一燈園、太陽の家、別府大学、立命館アジア太平洋大学、別府商工会議所について、会場代金や医師への謝礼、委託料など直接的な経費の各団体持ち出し分2332万6千円を補助する考えも示した。