日出町豊岡地区公民館が文科省優良表彰

本田町長に優良公民館表彰を報告した
地域住民が大勢参加して盛り上がる体育大会

 日出町豊岡地区公民館(池部長行館長)は、文部科学省が行う「第74回優良公民館表彰」で優良公民館として表彰され、4日午前11時45分、本田博文町長に報告をした。全国54館が表彰され、大分県からは豊岡地区公民館のみ。以前、日出町では昭和52年に中央公民館が表彰されたことがあったが、地区公民館が表彰されるのは、初めて。
 豊岡地区公民館は、昭和56年に完成。少子高齢化や価値観の多様化、連携意識などの社会課題に対して「子どもに夢を、大人に希望を、地域に和を」をキーワードに公民館活動の活性化を図っている。
 平成16年には、保護者からの要望で、公民館開放事業を行い、19年からは「放課後子ども教室」として、運用を開始した。子どもたちが発案した事業にも取り組むなど、活動の幅を広げている。また、体育大会は地域住民約500人が参加して、盛り上がる行事。子どもからお年寄りまで参加し、すべての年代が参加できる競技を行ってる。コロナ禍で活動は制限されているが、様々な団体が関わることで、世代間交流を進め、地域の絆づくりに努めている。
 報告会には、池部館長と職員の錦織和江さんが出席。池部館長は「多くの関係者の皆さんの理解を得て、運営をしてきました。人とのつながり方が昔とは変わってきています。情報はどんどん入りますが、顔の見える形でのつながりが少なくなっていると思います。皆が笑顔で仲良くできる環境づくりをこれからもしていきたい」とあいさつ。
 本田町長は「日頃の活動が他の模範と認められたもの。早くから放課後子ども教室に取り組み、子どもたちの健全育成にご尽力いただいています。都市化が進む中で、地域のつながりの希薄化が懸念されていますが、これからも地域の人が生き甲斐を持って安心して暮らしていける公民館づくりをしていただきたい」と労った。