大分県と大分市は26日、3072人に対してPCR等検査を行い、13市3町と県外の10歳未満から80歳以上の男女565人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日の新規感染者数としては、過去最多となった。
また、大分市内の学校と事業所、佐伯市内の地域スポーツクラブ、臼杵市内の高齢者施設でクラスターを確認。関係者の検査を進めている。
年代別は、10代133人、10歳未満93人、40代77人、30代72人、20代64人、50代61人、80歳以上29人、60代25人、70代11人。経路別では、家族192人、不明177人、学校77人、知人34人、施設29人、職場24人、医療機関19人、県外7人、会食5人、大会1人となっている。
別府市の感染者数は、53人。年代別では、10代17人、20代13人、10歳未満7人、50代6人、30代5人、40代と60代各2人、70代1人。経路別では、不明29人、家族13人、学校6人、知人4人、会食1人。
別府市以外の市町等の感染者数は、大分市324人、日田市54人、佐伯市27人、中津市20人、臼杵市14人、由布市12人、臼杵市と豊後大野市各11人、杵築市10人、玖珠町8人、国東市と竹田市各5人、豊後高田市と日出町各4人、九重町2人、県外1人だった。
大分県新型コロナウイルス感染症対策本部(本部長・広瀬勝貞大分県知事)は25日付で、県内の感染状況について「一進一退を繰り返している」と分析。年明けから始まったオミクロン株による「第6波」は、わずか4カ月足らずで3万人を超える県民が感染していることから、警戒感を強める。オミクロン株の亜種である「BA・2」も直近の分析では46・8%にのぼり、置き換わりが進んでいることが分かる。
一方で、高齢者については、ワクチンの3回目接種が進んだこともあり、病床使用率は2月7日の46・3%をピークに緩やかに低下を続け、20%台前半で推移し、医療の逼迫は回避できている。しかし、若い世代であっても、ワクチン未接種の場合、高熱やのどの痛み、吐き気といった症状により入院するケースも発生している。
29日からは大型連休のゴールデンウイークが控えており、人の動きが活発になることが予想されることから、▽基本的感染対策の徹底▽会食は「安心はおいしいプラス」の認証店を選び、できるだけ1テーブル4人以下とするなど、密とならない工夫をし、会話時のマスク着用、短時間を心がける▽外出・旅行は、できるだけ人混みを避け、密の回避を▽ワクチン接種の検討ーを呼びかけている。メリハリのある感染対策に注意した上で、家族や友人との大型連休を楽しんでほしいとしている。