今年3月に行われた「全国高等学校ライフル射撃競技選抜大会エア・ライフル(女子の部)」で優勝した大分県立別府翔青高校3年普通科の野村奈生さん(17)が12日、大分県庁で大分県民表彰を受賞した。
野村さんから広瀬勝貞大分県知事へ優勝報告が行われたあと、広瀬県知事から賞状が授与された。
広瀬県知事から「大会の優勝、おめでとうございます。コロナで大変な時期ですが、良い報告を聞けて元気になりました。大分県民を代表してお礼申し上げます」と言葉をかけられたという。
野村さんは「初めて県知事と会い、緊張しました。表彰式が進んでいく中で、すごい表彰を受けると実感してきました。新型コロナの影響で2年ぶりの表彰式と聞いていたので、直接、県知事から受け取ることが嬉しかったです」と述べた。
全国大会での優勝を振り返り「優勝した瞬間は嬉しかったのですが、日本一になったという実感はなかったです。大分に帰っているとき、帰ったときに多くの人から『おめでとう』と言われて実感しました」と話した。
今後は多くの人の目標になるが「それに重圧はないです。今は射撃が楽しい。楽しく競技をしているから一生懸命になれるので、それが結果につながっていると思います」と述べた。
野村さんは日出町在住で、中学2年のときに日出町の地域総合型スポーツクラブ「ひまわりのたね」でライフル射撃に出会う。3年生の夏に本格的に始める。大分で大きな大会で初出場初優勝した。高校は勉強と競技の両立を考えて、特性があり競技人口が少なく各校が部活展開していないものについて受け入れる「総合運動部」のある別府翔青高校を選択。土日は2時間から4時間、庄内にある練習場で由布高校射撃部と一緒に練習を重ねる。平日は日出町でビーム・ライフルを使って練習している。ともに指導者に恵まれたという。
今後の目標は「夏の全国大会と国体に出場し優勝すること。そして、今年12月にある東アジアユースエアガン大会の選抜3人に選ばれ、そして良い成績を修めたいです」と語った。