別府市がJR別府駅東口広場に設置している「手湯」に、伝統工芸士の清水貴之さん(43)が竹を使ってデコレーションを施し、10日午後1時、お披露目が行われた。
中堅、若手の竹細工職人に作品展示の機会を提供するのが目的。清水さんの作品のタイトルは「ほとばしる~竹とか温泉とか情熱~」。竹は永井製竹株式会社が材料費、加工費を無料で提供。約150本の竹が使われていて、長いもので4㍍を超えるものも。
清水さんは「温泉も竹も情熱も上に向かって上がっていくイメージ。普通の竹細工は、編むものがほとんどですが、あえて編まずに組みました。竹もあえて裏側を表にして、節もそのままに使って立体感を出しました。そうすることで、作品に緊張感が出ると思った」と話した。制作には1週間ほどかかったという。
1年ほど展示して、来年はまた別の製作者による展示が行われる予定だという。
駅を管理する舩越稔幸駅長も出席し、竹のプレートを取り組つけた。