子ども3人が陸自衛官
5月1日の通常総会で江藤勝彦前会長からバトンタッチされた。市自衛隊父兄会が平成29年1月に「市自衛隊家族会」と名称変更した。
長女英美さん、長男芳英さん、次女三代美さんと、3人いる子ども全員が陸上自衛官。
「私は昔から船が好きで、海上自衛隊に行きたかったが果たせなかった。せめて子どもには自衛官になってほしいと思っていたら、長女がまず陸自に入り、そしたら長男と次女も。親が教育できなかったことを教育してくれた。家に帰ってきたら靴を自分でそろえる。規律正しさを身につけた。今考えるととてもよかったと思います。娘2人は結婚して自衛官を退職しましたが、息子は松戸駐屯地の三佐です」と、「家族会」はピッタリの人物を会長に選んだ。
子どもが自衛隊に入ったころ、県自衛官募集相談員になり、現在は会長。
自衛隊とのかかわりが多い中、一番の思い出は市自衛艦入港歓迎協力会理事として奔走したこと。「浜田博市長(当時)の肝いりで入港歓迎協力会はできたんです。革新系の人だから無理かなと思って相談に行くと、『やりましょう!』との返事をいただいた」
海自の佐世保地方総監部、呉地方総監部に一緒に足を運び、自衛艦の別府寄港を働きかけた。ふ頭での歓迎行事、水や食料の補給やホテルで歓迎会を開いたほか、飲食店の優待券も作った。スナックでボラれはしなかったか、ホテルの接客は良かったか、などアンケート調査もして別府観光へのメリットを考えて行動した。「今はコロナ禍で自衛艦の入港がないのが寂しい」という。
ロシアによるウクライナ侵攻については「ウクライナとしては黙っていられないでしょう。あれだけ家やビルを壊されて賠償させないといけない。国連が決めてくれないと。大変な損害ですよ」と心を痛めている。
お世話焼きで、自衛隊がよほど好きなんだろうと思ったら「誰かがやらないといけないから。家族会会長も一度はお断りしたのですが、江藤さんが85歳と高齢だから続けられないと、それで引き受けたんです」という。
募集業務の功績が認められ平成19年秋に藍綬褒章を受章した。
本業は一級建築士。別府市石垣2丁目の自宅にレイコ夫人(78)と二人暮らし。
大分市出身で、温泉にひかれて51年前に移り住んできた。本当の趣味は登山だそうだ。