別府市教育委員会は14日午前10時、市中央公民館で子育て応援講座を開催した。約40人が参加。
講師は、元高校教師で思春期の親子関係専門家として活動している森田典子・大分のママ集まれ!副代表で、テーマは「ママも子どもも自分らしく心豊かに生きられる社会を」。
自身も2児の子育てをしている森田さんは「私も子育てには、とても悩みました。『子どもは勝手に育つ』という言葉がありますが、確かに衣食住の環境があれば育ちますが、心豊かに育つのかということが大切。自分の子どもの頃と環境はまったく違い、ほとんどの子どもがスマホを持っている。子どもが何かした時に『何でそんなことするの』『ダメって言ったでしょ』『何回いったら分かるの』などと言いがちですが、これらは基本的にNGだと言われています。声かけの仕方の本はいっぱいありますが、一番の問題は、言葉の選択ではないと思っています。その言葉は、誰を心配して言っているのかということ。自分の体裁のためではなく、愛する子どもが心配だという『本当の心配事』が一番大事。そのことを言葉に出して伝えてほしい。子どもたちにとって、家庭が一番安心安全な場所にしてほしい」と話した。
子どもたちと話をする時には相づちをうちながら、「聴く」ことが大切で、「でもね」や「だってね」と否定的な言葉で返すと、アドバイスをしようとしても子ども目線では、決めつけられる印象になることなどについても話をした。
最後に、講話を聴いて感じたことなどをグループごとにディスカッションをした。また、第1回「みんなで子育てLabo」も実施した。
7月の子育て応援講座は、7月12日午前10時から、市中央公民館でresthouseやの助産院の矢野妙子代表が「子どもたちにどう伝える?性教育について」と題して講話する。参加無料で、希望者には託児もあるが、事前申し込みが必要。問い合わせは社会教育課(電話21・1587)へ。