別府から30年ぶり選出
5月に開催された県医師会の第221回臨時代議員会で新会長に選出された。別府からは故畑一郎氏(畑病院先代理事長)以来、30年ぶりの会長で、選挙もなく、すんなりと決まった。
「第7波」といわれている新型コロナウイルスが県内でも猛威を振るっている。「このコロナ禍にどう対応策を取るか。なかなか収束に向わない。医療体制がひっ迫しないよう県と連携を取りながら対応する。オミクロン株のBA・5は感染力が強く、全国的に感染者が連日のように過去最多を更新している。地域の医師会の問題点をすくい上げ、県行政や日本医師会に働きかける」と話す。
昭和28年11月10日、別府市石垣に生まれ育った。石垣小学校、北部中学校、県立別府鶴見丘高校から川崎医科大学(岡山県倉敷市)を昭和53年に卒業。河野小児科医院長だった父親の健康上の関係で帰省、平成2年に2代目院長に。32年間、地域医療に携わってきた。
別府市医師会長を5期10年、県医師会副会長を3期6年務めており、今回の会長就任は順当とみられる。
ゴルフ、ウォーキングが趣味だが、会長の仕事が忙しく、なかなかグリーンに行けない。「休みが取れたらゴルフにも旅行にも行きたい。阪神タイガースのファンで、甲子園球場にもね」と趣味の話になると目を輝かせる。
河野小児科は石垣西7丁目。自宅は同8丁目ですぐ近く。廣子夫人と二人暮らしで、息子の修一郎さんは岡山県で学習塾の講師をしている。
同級生の鶴高24回生は多士済済で退職校長で野口元町自治委員の甲斐直彦さん、退職校長で鶴嶺会事務局長の御手洗茂さん、街歩きの第一人者、山村尚志さん、元別府大教授の篠藤明徳さんらがいる。