別府市の青少年問題協議会を開催

今年度の取り組みなどについて報告を受けた

 別府市青少年問題協議会は20日午後3時、市役所で第1回協議会を開いた。
 今年は委嘱替えの年で、委員21人を代表して、寺岡悌二教育長(副会長)から黒木愛一郎市議に委嘱状が手渡された。寺岡教育長(市長代理)が「協議会は、昭和45年に設立し、長年にわたり連携強化しながら、青少年の見守りや非行防止に貢献してもらっています。子どもたちは、変化の激しい時代を生き抜いていかないといけません。連携をより一層深め、逞しい心豊かな別府っ子の育成のため、今後ともご指導をお願いします」とあいさつ。
 別府警察署の生活安全課から少年非行の現状、交通課から市内の交通事故の現状。別府市の生活環境、共生社会実現・部落差別解消推進、高齢者福祉、子育て支援、都市整備、公園緑地、防災危機管理、教育政策、学校教育、社会教育の各課から取り組みについて説明があった。
 別府署管内の少年による犯罪の発生状況は、昨年は刑法少年5人検挙。今年はすでに3人で、いずれも万引き。「初発型犯罪が非行の入口になるので、予防できるように声かけなど未然防止に心がけたい」とした。また、子どもたちが被害者になるケースもあり、昨年は39人を確認し、うち29人が女子児童・生徒で10人がネットを使った犯罪に巻き込まれたもの。
 交通事故では、低学年の子どもほど横断中に車と接触する頻度が高い。横断歩道以外の場所ではねられるケースもある。
 青少年の健全育成への取り組みとしては▽ネットトラブル防止の約束づくり▽人権学習▽児童の居場所づくりの充実▽通学路の安全対策▽青色防犯パトロールの実施▽スクールカウンセラーの配置ーなどの取り組みが紹介された。
 また、青少年の健全育成と非行防止を推進するための市民ぐるみの活動について、毎月第3日曜日の「家庭の日」の推進や、子どもたちの社会参加活動の推進について協力を呼びかけた。