暴力追放功労団体表彰の伝達式

伝達式に出席した西田陽一会長(前列左)、冨来昌博事務局長(同右)

 別府市旅館ホテル組合連合会(西田陽一会長)に九州管区警察局長と九州ブロック暴力追放運動推進センター連絡協議会会長の連名で暴力追放功労団体表彰が贈られ2日午前10時、小林一成別府警察署長が伝達した。
 伝達式では、西田会長に表彰状、冨来昌博事務局長に楯が手渡した小林署長が「皆さまには長きにわたり、暴力追放運動に尽力していただきました。そのおかげで昔は『別府市は暴力団の町』でしたが、今は暴力団事務所が一つも無い。しかし油断は禁物。我々も暴力追放を一生懸命していますので、これからもご支援ご協力をお願いします」と述べた。
 同連合会は昭和51年4月1日に結成して以来、今年4月末日の時点で暴力追放活動年数は46年3カ月。大分県旅館ホテル生活衛生同業組合に加盟する県下29組合中、別府市内の4組合で組織されている。
 別府市は観光都市として有名な一方、暴力団が観光産業に資金源を求める違法、凶悪な資金獲得活動を行ってきた。行政が暴力団追放運動を展開する中、同連合会もこの一翼を担い、警察業務に深い理解を示し、警察と連携して長きにわたり、積極的な暴力追放運動を実施。暴力追放に多大な貢献をしてきた。平成18年には、大分県表彰を受賞している。
 また、平成10年に大分県警察本部との連携で宿泊施設における連絡協議会(大分県ホテル旅館暴力団排除連絡協議会)を設置し▽暴力団排除マニュアルの作成▽入浴者入れ墨お断りのプレート作成―をした。22年に連絡協議会を解散し、大分県旅館ホテル組合の事業の一環として継続実施。令和元年度に外国語対応ができる旅館ホテルの従業員が無償の通訳サポートをすることを目的に組合連合会と別府警察署で地域安全協定を締結している。
 西田会長は「会員の皆さんが日ごろからお客さまをお迎えするにあたって『安心して安全な町別府温泉』として、組合員が一生懸命に別府警察署と一緒に頑張ってきた地道な活動が実り、先人たちから続く活動が今回の受賞に繋がったと思っています。これを次世代につなげていきます。これからはインバウンドのお客さまが来別すると思います。安心で安全な別府温泉を選んでもらえるように、別府警察署と一緒に活動していきます」と話した。