別府市社会福祉協議会は8月27日午後1時、夏休みイベントとして「出張!大分おもちゃ病院開院」を行った。
おもちゃ病院(寺司健一会長)は、ボランティアで壊れたおもちゃを直している団体。新たな部品などが必要な場合は、“患者”と相談をして、実費をもらっている。県内3カ所で定期的に開院しているが、10月からは月1回、トキハ別府店でも実施することが決まっている。
午前10時の開院と同時に、ひっきりなしにお客が訪れた。クレーンゲームや声の出る人形のおもちゃを持ち込む人が多く、中には大きな飛行機を模した動く乗り物を持ってきて「今度、ひ孫が産まれるので、これで遊ばせたい」という女性がいた。寺司会長が様子をみて、「入院」が決定。充電用のアダプターのプラグが1本折れていたり、バッテリーがダメになっていることから、詳しく調べることに。説明書も小さな部品もていねいに保管されており「よくみないと分かりませんが、直ると思います」と話すと、女性はうれしそうにしていた。
この日はおもちゃドクター11人が参加し、受け付けたおもちゃをそれぞれが担当して直せるものはその場で直し、時間がかかりそうなものは持ち帰った。
現在、県内には33人のおもちゃドクターがいるが、この日は養成講座も行われた。