立命館アジア太平洋大学(出口治明学長、APU)は16日、2022年度秋卒業式をビーコンプラザで挙行した。日本人学生92人、外国人留学生419人の計511人が卒業を迎えた。47の国と地域の学生。
出口学長が「卒業生・修了生のみなさん、ご卒業、本当におめでとうございます。僕から3つのはなむけの言葉を贈らせていただきます。1つは、終生学び続けて欲しいと思います。2つ目は、常に行動し挑戦し続ける人になってほしい、ということです。人間の社会がこれまで進歩してきたのは99%の挑戦が失敗に終わるという冷厳な事実を受け止めながらも、行動しなければ世界は変えられない。チャレンジし続けて頂きたいと思います。3つ目は、APUで学んだ先輩たちが現在2万人以上、世界で活躍しています。何事かを成そうとするとき、一番大切なのは仲間です。皆さんのこれからの人生に幸多からんことを祈ります」と式辞。学部、大学院代表者に学位記を授与した。
学部生を代表して、安藤百福名誉博士栄誉賞のファティア・ファイルザさん(23)=アジア太平洋学部、インドネシア出身=が「APUが寛大に迎え入れてくれなければ、小さな町出身の私が、この様な多様な環境の中で成長することはできなかったでしょう。世界中から来た、あまりにも多い、新しい友人との出会いに圧倒されました。しかし国際的相互理解を求める私の好奇心は、より高まりました。私の夢は、インドネシアのすべての若者、特に恵まれない若者に質の高い教育を受ける権利を与え、私たち、明日の世代をアジア太平洋地域の未来のリーダーになりたい」。
大学院を代表して、ソウドゥンサーリ・ミンナさん(37)=アジア太平洋研究科博士後期課程、フィンランド出身=が「APUおよび別府市に、学習、生活の基盤を与えて下さったこと、そして文化的多様性に富む環境を用意して下さったことに、卒業生を代表して感謝申し上げます。研究目標も自由な時間もパンデミックの影響を受け、私たちは途方に暮れました。しかし困難に圧倒されていたとき、特にオンラインチャットグループを通しての、仲間からの温かいサポートを感じました。たくさんの喜ばしい輝きがあちこちに散りばめらていました。APUでできた友達とこれからも繋がりあい、自分たちの無限の可能性を信じて、どこにいても励まし合いましょう」とそれぞれあいさつをした。
式典終了後、全員でキャップトスをして、お互いの卒業と仲間のこれからの新たな人生にエールを送り合った。