別府市議会は令和4年第3回定例会の一般質問を26日午前10時、本会議場で再開した。
一般質問の最終日で、午前中は、日名子敦子氏(自民党議員団)と阿部真一氏(同)が跡地利用や新図書館等整備、建設行政、教育、福祉などについて質問を行った。荒金卓雄氏(公明党)の質問の途中で休憩に入った。
午後からは、荒金氏と桝田貢氏(自民党議員団)が執行部の考えを質す。
新図書館等の整備は
日名子敦子氏(自民党議員団)
日名子氏は、新図書館等整備事業について、「新図書館等の『等』とはどういう意味か」と質問。
森本悦子教育政策課参事が「図書館を中核として、民間と連携した複合施設のこと」と答えた。整備において、予定地には樹齢100年を超える松の木があることから、慎重な対応を求めた。
「日常生活では、電子図書に触れる機会が増えてきた。導入が進んでいないように思われるが、その理由は」と質問。
森本参事は「個人が電子書籍を利用する場合と異なり、システム構築や維持管理に多額くの経費がかかることや著作権保護から利用制限があること、紙媒体よりも高額になること、提供種類が少なく、出版社に偏りがあることから進んでいない。資料提供面での問題、コストの推移などもみながら検討する必要がある」と答えた。
温泉博物館機能や現在の図書館のあり方についても質問し、「市民に寄り添って、理解されるような整備を」と要望した。
また、公園や市道等の維持管理について、境川沿いなどの桜並木について「古い樹木ある。維持管理は」と質問。橋本和久公園緑地課長が「年間通して、造園業者が管理を行っている。不定期ではあるが、職員や専門家での点検もしている。境川緑地は、樹勢や健全度を確認し、景観維持のため、更新を考えている」と答えた。
市道の雑草、公衆トイレの維持管理、旧南小学校や旧浜脇中学校の跡地利活用についても質問をした。
資材原材料高騰対応は
阿部真一氏(自民党議員団)
阿部氏は、建設行政について、原材料等の物価高騰に対する対応について「新型コロナやロシアによるウクライナ侵攻などにより、あらゆる原材料の高騰には収束の気配はない」とし、「特殊な社会状況の変化で、原材料、資材価格が高騰している現状を踏まえ、請負代金の妥当性や変更について、契約の見直しや変更などの対応は」と質問。
川野康治契約検査課参事が「予定価格の設定では、最新の標準単価を適応しているが発注締結後、予期せぬ社会状況の変化で高騰する場合に対処するため、請負契約約款において、スライド条項の規定をしている」と答えた。
スライド条項には、▽請負契約後1年経過し、物価など変動による全体スライド条項▽特定の材料の高騰などに対応する単品スライド条項▽国内で急激なインフレなどに対応するインフレスライド条項があることを説明。
阿部氏は、「理解が難しい」として「国や県の動向を勘案し、場合によっては補正を組むなどしてほしい。2次、3次業者にも配慮した指導、監督、周知徹底を図ってほしい」と要望した。
また、成年後見人制度の市民後見人制度について「相談内容を的確に判断できる専門的な職員の配置を社会福祉協議会にしっかり指導してほしい。ボランティア業務ではない。適切な報酬を措置すること。行政側に伝わらない側の声を現場と意見交換をして、行政として取り組んでもらいたい」とした。