別府商工会議所観光業部会(久保力夫部会長)はアフターコロナの別府観光復興に向けて大分県の委託を受けて別府リバイバル事業「おいしい別府。見る聞く食べる。2022 いま顔を上げるシェフたちの本気。」を13日、上人ケ浜町のアマネリゾートガハマ1階レストランクニタケで開催し、経営者、料理人、農業関係者ら約40人が参加した。別府市、別府市旅館ホテル組合連合会、別府社交飲食協同組合が協力。
本事業では、全国で活躍するシェフを講師として別府市に迎え、地元料理人、サービスマン、生産者たちの交流を深める研究会4回、お披露目会1回のプログラムを行う。
今回の講師は、鞍田崇さん(哲学者、明治大学理工学部准教授)、梅原陣之助さん(料理人)、江副直樹さん(事業プロデューサー)の3人。「民藝としての出汁」と題して「風土に根付く郷土料理、伝承料理を民芸の観点から紐解く。」をテーマに行った。
試食メニューとして▽海の出汁(ごまだし)=生産者サポーターとして佐伯の漁村女性グループめばる・桑原政子さんが朝揚がったエソを3本持参し、実演。郷土のお母さんの味を伝えた▽川の出汁(鮎出汁)=粥点前、粥椀、粥肴、鮎粥▽山の出汁(椎茸出汁)=どんこ椎茸とおばいけの煎り煮―の3種を作った。参加者らが試食した。
続いて、座談会を実施。講師の3人が「出汁」や「料理」について語った。
最後に質疑応答では、多くの質問があり、丁寧に答えていた。
問い合わせは、別府商工会議所の足立さん(電話25・3311)まで。
今後のスケジュールは次のとおり。(敬称略)
▽10月4日=ワークショップ、試食会、座談会、テーマは「薪焼 阿蘇の赤牛より」宮本健真▽10月18日=ワークショップ、試食会、座談会、テーマは「薬膳からワインまで」薮崎友宏▽11月8日=ワークショップ、試食会、座談会、テーマは「世界と郷土の間に見えるもの」清水将▽来年1月17日=ファイナル対談、テーマは「発酵するのは人」小倉ヒラク、梅原陣之助、江副直樹