大分県はこのほど、令和4年8月の宿泊客等動向調査の速報値を発表した。
3年ぶりに行動制限のないお盆や夏休みだったことや、「新しいおおいた旅割」の効果もあり、宿泊客数は36万7157人と昨年同月比で59・1%増となる見込みで、今年で一番多い人数となった。しかし、コロナ禍前の令和元年の水準にはまだ戻っていない。
日本人宿泊客は36万3642人で、前年同期比58・2%増。出発地別では、福岡が11万7679人とトップで、その他九州6万6988人、県内5万3344人、関東4万6405人、近畿2万8215人、中国2万6542人、中部1万3378人、四国8486人、東北・北海道2605人だった。
外国人宿泊客は、3515人で、前年同期比307・8%増の見込み。有料観光施設(29施設)の入場客は、65万9865人で、前年同期比64・4%増。屋外施設は114%増、屋内施設は22・4%増といずれも増加した。
政府は近く、新型コロナの水際対策の緩和を進め、入国者数の上限を撤廃するとともに自由な個人旅行を認めて、短期滞在のビザを免除することを発表する見込みで、これにより、外国人旅行者の大幅な増加が期待されている。一方で、感染者数は減少傾向にあるとはいえ、依然として高いことから、マスクの着用、手指の消毒、マスク会食、換気の徹底、人との距離を保つなど基本的な感染予防対策を続けながら、旅行を楽しむことが必要といえる。