別府市立図書館(檜垣伸晶館長)の開館100周年記念「大別府展~みらいしんきん・図書館ともに100周年~」が7日から、図書館で始まった。11月6日まで。
出入口には、昔の別府の大きな地図が飾られている。昭和16年の「大日本職業別明細図別府市」など、4枚で、流川通りを中心とした、賑やかなを様子がうかがえる。
ロビーには、古地図や市美術館が所蔵している作家・菊地幽芳の扁額、別府村役場之印、豊後国印(陶器複製)、別府温泉観光産業大博覧会の展示館パース原画、観光切手、朝見焼など、貴重な資料がズラリと並ぶ。
菊地幽芳は、明治41年10月に別府を訪れ、日名子旅館に約半月滞在して「別府温泉繁昌記」を書いた。扁額は、大正14年に別府を離れる際に日名子旅館に贈ったもの。5編のうたが詠まれており、内容から、別府に3度訪れていることが分かる。
閲覧室には、大分みらい信用金庫が所蔵する絵はがきをパネルにして展示している他、別府案内広告図録集や歴史資料など、普段あまり見ることが出来ない資料等も展示されている。
昔の写真を見ながら「子どもの頃はこんな感じだった。懐かしい」「流川の河口でボラを釣っていた」など、思い出話に花が咲く場面も。若い人も興味深そうに地図を見たりして楽しんでいた。図書館では「多くの貴重の展示物があるので、是非、見に来てほしい」としている。今後も、100周年記念のイベントが企画されている。