三浦瑠麗さんが世界情勢語る

講演する三浦瑠麗さん

 岩屋毅衆議院議員の衆議院永年在職25周年記念「新時代政経フォーラム」が15日午後2時、ビーコンプラザで開催された。
 岩屋議員は29歳の時に県議に初当選し、32歳の時に衆議院議員に。平成13年に防衛庁長官政務官、18年に外務副大臣、30年に防衛大臣を歴任し、昨年10月の選挙で9期目の当選を果たした。昨年12月には、国会で永年在職25年の表彰を受けた。
 幸重綱二連合後援会長が「表彰の様子をテレビで見ましたが、堂々とした謝辞と自席につくまで拍手が鳴りやまない状況に感動しました。これからも、国や大分の発展のために取り組んでくれると思っています」とあいさつ。
 岩屋議員は「未熟な私を励まし、支えてくれる多くの支援者、家族に心からお礼を言いたい。これまでの経験、知識、人脈で日本のため、大分のために何をなすべきか模索しています」とあいさつ。日本を取り巻く状況について「日本の平和を守るためには、防衛力も抑止力も強化しなければいけない。問題は、防衛力の増やし方。金額目標だけ掲げて、買い足していくような雑な、乱暴なことはしてはいけない。自衛隊の性格が攻撃的なものになってはならない。岸田総理も基本的には同じ考えだと思う」と述べた。また、外交、経済の再生、観光施策などについても考えを述べた。「観光はすそ野の広い産業。大分だからこそできることがある。一緒に観光を盛り立て、地域経済を盛り立てていきたい」と話した。
 ゲストの国際政治学者で株式会社山猫総合研究所の三浦瑠麗代表が「激変する国際情勢と日本」と題して講演。三浦さんは、ロシアへの制裁におけるエネルギー問題について「西側諸国は経済制裁を科した結果、エネルギー分野には多大な影響が出た。国際政治学者などは、コロナから、エネルギー問題、ウクライナ問題、台湾問題も全部同じテーブルの上で見ている。日本は欧米並みのインフレには到達していない。いずれ、ロシアの制裁問題は全世界に波及する。ロシアこそエネルギー制裁を受けた時に仕返しができる産油国。弱い経済力の国からゆさぶりをかける。日本だって例外ではない。日本は今経済に力を入れなければ、貴重な期間が失われる」などと話した。
 引き続き、岩屋議員と三浦さんが対談形式で「これからの世界はどうなっていくのか、どうしていくべきか?現状に代わる新しい安定した国際秩序の再構築」をテーマに話をした。