中部中学校の「ドリームスクール」

地域の人が先生となって様々な話を生徒としながら交流した

 別府市立中部中学校(佐藤裕一校長)と中部ひとまもり・まちまもり協議会(幸勝美会長)は4日午後1時、1年生145人を対象に「ドリームスクール」を開催した。
 ドリームスクールでは、中部中学校が学校教育目標として掲げる「夢を持ち、自ら学び続ける生徒の育成」を目指して、地域の人を“先生”に招いて授業を行っている。今回は、別府市が目指す中規模多機能自治の実現を目指して、おおむね中学校単位の自治会が協力して共通の課題解決に取り組んでいる協議会から23人を招いて、少人数に分かれて実施。これまでも、一緒に境川清掃をしたり、あいさつ運動に取り組んでいる。
 地域の人から自分が住んでいる地域の歴史や特色について話を聞くことで地域への理解や感謝の気持ちが深まることや、地域の人の生き方に触れることで自分自身を振り返り、これから生きていく上での力を養うことが目的。
 各教室での進め方は生徒が行い、地域の人の中学生時代や今の思いなどを聞いた。柳澤志郎さんは「田舎の学校から別府の大きな学校にきて、勉強が追いつかなかった」と当時を振り返り、「1つの目標を持っていたら、それでいいと思う。勉強は絶対した方がいい。でも、目標を持って考えながら勉強することが大事だと思う」と話した。
 幸会長は、生徒に仕事のやりがいについて聞かれ「木造住宅を主に作っていますが、しばらく住んで『快適に暮らしている』聞くと、うれしい。人がかかわる仕事がほとんど。向こう側には必ず人がいる。良かったと思われることで、どんな仕事でもやりがいになると思う」などと話した。
 どの教室でも、生徒は真剣に話を聞き、考えてきた質問をするなどして交流した。