年末年始特別警戒部隊が発隊

湯けむり部隊の服装点検をする小林署長ら
交通安全宣言をする真愛幼稚園児5人

 別府警察署は「年末年始特別警戒部隊『湯けむり部隊』発隊式および『令和4年おおいた冬の事故ゼロ運動』出発式」を1日午後3時、同署駐車場で実施した。
 年末にかけ事件や事故の多発が予想されるため、湯けむり部隊が発隊。後藤省吾別府署生活安全課長を隊長に全署員が令和5年1月3日まで、金融機関などの立ち寄り警戒、繁華街の巡視に力を入れる。発隊式で、後藤隊長から部隊集結報告を受けた小林一成別府警察署長や来賓の長野恭紘別府市防犯協会連合会長兼市交通安全対策協議会長(別府市長)ら10人が署員らの服装点検を行った。
 小林署長が「別府市の治安状況は、大変厳しいものがあることを自覚して活動するように。当署の最大の懸案事項は、6月29日の夜、野口原の県道交差点で起きた死亡ひき逃げ事件が未だに未解決ということです。5カ月が経過して捜査も長期化していますが、一日も早い検挙ということが最重点課題。また先日、被害額が1634万円の特殊詐欺事件が発生しました。この特殊詐欺は昨年は11件で被害額は約910万円でしたが、今年は19件で2300万円を超えるという被害に歯止めがかからない。治安のバロメータの刑法犯の認知件数ですが、昨年は過去最少の365件であったが、昨年と比較して現在、昨年より8件増加しており、予断を許さない状況。過去最少を目標にしてきましたが、赤信号。交通情勢は、2件の死亡事故が起きており、これも予断を許さない。別府署においては、湯けむり部隊の発隊とともに事故ゼロ運動に取り組む」と訓示した。
 続いて、長野市防犯協会連合会長兼市交通安全対策協議会長は「皆さんの雄姿を1年ぶりに拝見することができて、市長として大変心強く頼もしく感じています。皆さんが日ごろから別府市民の安全安心を守っているからこそ、別府の今の状況があります。国の支援により、多くのお客さまや市民が外出する状況が想像できます。皆さんには年末年始を中心として、市民や観光客、子どもたちの未来をためにも安全安心を守っていく決意で職務を遂行してください」とあいさつした。
 来賓紹介後、大分県警マスコットキャラクター「ピンキー」と「パンキー」、大分県交通安全協会のマスコットキャラクター「さるーる」と一緒に真愛幼稚園児5人が「僕たち、私たちは、信号は青で渡ります。僕たち、私たちは、横断歩道は手を挙げて渡ります。僕たち、私たちは、急に道路に飛び出しません」と元気いっぱいに安全宣言をした。
 部隊出発申告後、白バイ、パトカーなどが警らに出発した。