去る6日に100歳の誕生日を迎えた大畑在住の森節子さんの自宅に7日午後1時30分、長野恭紘別府市長がお祝いに訪れた。節子さんの妹の大平玉枝さん、次男の邦夫さん、長男の妻の絹子さん、孫の畑井康子さんが同席した。
表彰状とお祝い金を手渡した長野市長が「三味線をすると言うことですので、今度、聞かせてください。人形もよくできていますね。見られただけで良かったです。みんなに囲まれての百歳、嬉しいですね。これからも元気でいてください」と述べた。
懇談に移り、長野市長は子どものとき、この辺りの友人と遊んでおり、森さんとも会っているかもと述べた。そして、森さんは温泉に入っているので肌がすべすべな状態であることにもふれた。
森さんは、大分市大在の出身。大分市岩田高等女学校を卒業後、結婚。子どもを大学に行かせるため、西日本総合銀行に勤める。その後、鉄輪の軽費老人ホーム閑話園の園長の娘が同級生のため、同ホームに60歳まで勤務した。閑話園に勤務している時、夫が別府の温泉に惚れ込み、50年前に移住。閑話園退職後、三味線を始めた。また趣味として人形づくり、家庭菜園などもしている。三味線は今年3月まで先生に習っていた。今は、週2回のデイサービスを楽しみに行き、そこで絵を描いたり四文字熟語を読んだりしている。
子どもは2人、孫は4人、曾孫は8人。長寿の秘訣は▽好き嫌いせずに食べる。果物が好きで、特に柿やリンゴ▽温泉に入る▽お医者さまの言うことをしっかり聞くこと―の3点を挙げた。
市長訪問終了後のインタビューで森さんは「私のような幸せ者がおるやろうか。ただただ感謝です。長野市長は庶民的で良い人でした。皆さんからお世話になるばかりで、私は何もできないから。百年を振り返ると『もう百歳か』と感じました。あっという間でした」と話した。
市内の100歳以上の高齢者は7日の時点、女性90人、男性10人の計100人。市内の最高齢者は女性で107歳。