前県議の吉冨英三郎氏(64)が来春の別府市議選に立候補することを決断した。「県議選に落選して自治会長らに地元をあいさつ回りで歩くと、春木川地区6町は市議がいなくなった。もう一度、市議に戻ってほしいという声を多くいただいた」という。
吉冨氏は中須賀の生まれ。平成11年に市議選初当選して以来、4期連続当選。25年には第51代市議会議長を務めた。27年に県議選初当選したが、2期目に落選した。
荒金、脇屋、中村、井上、浜田、長野の各市長と歴代市政を見てきて「別府は観光立市なので、どの市長も観光に力を入れてきた。しかし別府は福祉の街でもあり、病院、老人施設が多い。観光と福祉の街というイメージから、住んでみたい街の上位にランキングされている。なのに、高齢者や医療関係者にとって本当にやさしい街なのか、私は施策が弱いと感じます。これからも住民の声を聞いていきたい」と語った。
さて、選挙戦。春木川地区で吉冨氏の名前を知らぬ人はいない。「8年ぶりの市議選。甘いもんじゃないと思います。県議選の失敗を繰り返さないためにもコツコツ歩きます。地元が頼り」と締めくくった。