別府警察署(小林一成署長)交通課は24日、昨年1年間の交通事故状況をまとめた。
人身事故、負傷者、死者数は減少したが、物損事故は増加した。
交通事故状況は、人身事故222件(対前年比74件減)、死者2人(1人減)、負傷者285人(83人減)、物損事故3706件(437件増)。
交通死亡事故は2件で▽5月13日夕方に大字北石垣の国道10号で普通車が横断歩道を渡っていた高齢女性と衝突し、女性が翌日未明に死亡した▽8月20日午後に照波園町の市道で軽四自動車が道路を横断していた男性と衝突し、男性が死亡した。
人身事故222件を路線別にみると、国道64件、県道37件、市道78件、その他23件。事故の多い時間帯は、午前7時台、午後5時台が20件と多数。また午後5時から午後7時までの2時間で38件となっている。
事故形態は、人対車49件(うち横断中28件、その他21件)、車対車171件(うち正面衝突3件、追突64件、出会い頭40件、追い越しなど1件、左折時8件、右折時28件、その他27件)、車単独2件(うち工作物衝突など1件、駐車車両1件)となっている。
事故原因は、安全不確認63件、前方不注視53件など。
正成祐治交通課長は「昨年の交通事故死者数について、大分県下では過去最少の32人、別府市内では一昨年より1人減少して2人でありました。人身事故件数も大幅に減少しましたが、交通事故により尊い命がいまだ奪われ、一つ間違えば重大な結果につながるような交通事故も発生しております」
「別府市内で発生した交通死亡事故2件は、いずれも夕方の時間帯に歩行者がはねられたものです。ドライバーの方は、運転に集中して前後左右に注意を配り、歩行者の方も道路を横断する際は左右の安全確認を確実に行うなど基本的な交通ルールを守り、『車も人も、おこさずあわず事故ゼロ』に努めてください」とコメントした。