ヴェルスパ大分地域連携担当

地域と交わり深める

鈴川 千陽(すずかわ ちはる)さん(26)

 サッカーJFLに所属するヴェルスパ大分に今年から「地域連携担当」を設置。J3昇格に向けて、地域の人たちと機運を盛り上げ、チームが掲げる「地域の価値となれ」を実現していく役目。
 学生時代は、ソフトボールやテニスといった球技をしていた。お兄さんがサッカーをしていたものの、鈴川さん自身はサッカー経験ゼロ。
 漠然と「スポーツに携わる仕事がしたいな」と思っていたという。その時に見たワールドカップの予選に感動。日本唯一のサッカー総合専門学校であるジャパンサッカーカレッジにマネージャー、トレーナー学科が出来たことを知り、2年間学んだ。
 卒業後は、ベガルタ仙台の女子チームでマネージャーを4年間し、東京ヴェルディの男子チームで2年間、マネージャーやチーム強化の仕事をしていた。
 「もう1度マネージャーの仕事がしたい」と思っていた時にマネージャーのオンラインでの集まりに参加し、ヴェルスパ大分の阪本遼太主務と初めて話をして、昨年、大分に誘われた。
 ヴェルスパでは、副務兼地域連携担当として、マネージャーをやりながら、他の仕事も担う。ヴェルスパが今年から練習拠点を別府市に移しており、鈴川さんもすでに別府市に移住済み。インタビューをした時は、まだ大分にきて1週間ほどだった。
 「もっと別府に踏み込んで交わっていきたい。サッカーだけではなく、ちょっと体を動かしたいとか、選手だけではなくフロントも一緒になって地域に根づいていきたい。行政や地域の人と3者で活動を進めていきたい。何ができるかは、まだ手探り状態ですが、何かあれば、ヴェルスパに声をかけてもらいたい」と意気込みを見せる。
 「別府と言えば、観光地のイメージでしたが、住宅街もあって、住みやすい。九州に来るのは初めてなんです」と笑顔をみせる。
 J3昇格を目指すヴェルスパに新しい仲間が増えた。愛知県出身。