別杵速見広域市町村圏議会の定例会

令和5年度の当初予算などを上程

 別府市、杵築市、日出町で構成する別杵速見広域市町村圏事務組合議会(黒木愛一郎議長)の令和5年第1回定例会を10日午前10時、別府市議会本会議場で開催した。
 管理者である、長野恭紘別府市長が「新型コロナウイルスの拡大による住民生活への影響も徐々に戻りつつありますが、全国的な新規感染者の増加により、県内においても死亡者が増加している。秋草葬祭場においては、今年1月から厚生労働省から発出された新しいガイドラインに沿って、ご遺族、ご来場の皆様が安心して、最期のお別れのひとときをお過ごしいただけるよう、引き続き、適切な感染対策を行っていきます」と説明。上程した令和4年度補正予算、令和5年度当初予算について説明をした。
 補正予算は、一般会計で202万9千円の減額(補正後の予算額11億4852万2千円)。介護認定審査会事業特別会計事業費の減少により、操出金等の調整を行った。特別会計では、介護認定審査会事業特別会計も同額の減額(同2564万3千円)。
 5年度の当初予算の一般会計は14億803万3千円(前年度比2億6044万9千円増)。秋草葬祭場及び藤ケ谷清掃センター事業の各特別会計事業費の増加により、予算額が増えている。特別会計は、秋草葬祭場事業2億56万4千円(同4951万5千円増)。葬祭場改修事業に伴う公債費償還元金が増加している。藤ケ谷清掃センター事業14億5049万1千円(同2億1782万9千円増)。施設の運営・維持管理業務委託料の増加や循環型社会形成推進地域計画策定の委託料を計上している。介護認定審査会事業2641万3千円(同125万9千円減)を計上した。
 美馬恭子氏(別府市)が一般質問を行った。循環型社会形成推進地域計画策定について「策定業務委託料があがっているが、プラの資源化が影響するのでは。方針は」と質問。加藤ひろみ事務局長は「重要な項目の1つ。協議進めていかなければいけない」と答え、美馬氏は「策定に向けてしっかり議論し、実のあるものにしてもらいたい」と要望した。他にも、秋草葬祭場の炉の改修後の運転状況や介護認定審査会事業での審査件数などについても質問を行った。
 本会議をいったん休憩し、総務福祉と環境衛生の常任委員会を開き、上程中の議案について審議を行った。
 本会議を再開し、真鍋公博総務福祉委員長(杵築市)と安部徹也環境衛生委員長(日出町)がそれぞれ審議の結果、原案通り可決すべきとの報告をした。美馬氏が令和5年度当初予算の藤ケ谷清掃センター事業特別会計についての反対討論を行った。引き続き、表決が行われ、令和5年度当初予算の一部に異議があり賛成多数で可決した。