別府市は8日午後5時15分、ツーリズム別府特別大使にパラアスリートの中西麻耶さん(37)を委嘱した。38人目。
中西さんは、由布市出身で明豊高校在学中にソフトテニスでインターハイに出場するなど活躍した。仕事中の事故で片足を切断したが、義足をつけてパラ陸上選手として、北京、ロンドン、リオデジャネイロ、東京のパラリンピックで入賞。2018年のアジアパラ競技大会ジャカルタで100㍍銀メダル、走り幅跳び金メダル。翌年の世界パラ陸上ドバイで走り幅跳びで金メダルを獲得した。
長野恭紘別府市長が委嘱状や竹製の名刺入れ、名刺を手渡して「パリ大会に向けて練習をされていると思います。子どもたちにオンラインで話をしてもらったりしていますが、これからも別府の子どもたちに勇気をもってチャレンジすることを伝えてもらいたい」とあいさつ。
中西さんは「高校生時代は3年間、厳しい部活の日々でした。しかし、それがあったから、足を切断しても強くいられたと思います。別府への思いはこれまでもありましたが、大使として世界に魅力を伝えていきたい」と笑顔で話した。