ポケットベースで仏花作り

ポケットベースで作業する障がい者たち

 別府市秋葉町の花屋「ポケットベース」2階で、B型作業所グリーンポケット(石垣西6丁目)の障がい者が作業している。彼女たちは日ごろ、市の委託を受けて別府公園小花壇の花を管理しており、そのち密な仕事ぶりが美しい花を咲かせ、市民や観光客の目を楽しませている。
 ポケットベースを経営する鬼束康晴さん(55)がグリーンポケットの理事長。別府公園で障がい者は花の植えつけ、草むしり、水やりと管理に精を出す。市公園緑地課の橋本和久課長はその仕事ぶりを高く評価。「すべて手作業で行っており、草むしりをするにしても根っこから抜いてくれ、公園の持ちがいい。ありがたいことで、市民や観光客がきれいと思う仕事を続けてほしい」と話す。
 鬼束理事長は少しでも彼女らの仕事になれば、とポケットベースでも作業してもらうことにした。花の長さをそろえ、茎を水につけて切る「水切り」をして、仏さまに供える仏花を作る。色とりどりの花をアレンジしてブーケ作りもする。火木曜日の作業で、作った仏花やブーケは毎週月水金曜日に開かれる市役所中庭マルシェに出品して販売する。
 鬼束理事長は「作業しながら花が好きになっていきます。作業所を休みがちな人もよく出てくるようになり、花の作業が社会参画にいい方向に作用しています。これからも彼女たちの笑顔が咲く仕事を提供したい」と話している。