佐藤大分市長インタビュー

熱っぽく語る佐藤樹一郎大分市長

 今春の県知事選に出馬する佐藤樹一郎大分市長(65)が来社。記者の問いに答える形で次のように話した。
 商工会議所を中心に後援会組織を作っていただきました。共産党を除く、すべての政党に推薦願いを出し、自民党本部から推薦をいただきました。連合大分は検討中、県職は「中立」との立場です。これから支持基盤を広げていきたい。全県の選挙は初めてで、各地を訪れて知名度アップに取り組んでいます。
 3月6日に大分市議会が始まりますが、3月2日に市長の職を辞して立候補予定者として活動していけます。別府商工連盟から推薦をいただき、県下各地で支部が発足するなど、やっと体制が整い、これに中身を入れていきます。
 別府は魅力ある温泉都市で県観光の中心です。ラグビーW杯が行われ、新しいホテルも増えている重要な地域。活性化のため具体的な施策が必要ですね。立命館アジア太平洋大学など学園があり、外国人が集まる都市です。県市長会長として14市長、長野別府市長ともタッグを組んできました。また「アルゲリッチ音楽祭」も開催され文化面でも魅力的な取り組みをしています。飲食店も多く、コロナ禍で厳しい中、よく頑張っています。コロナは5月8日で2類から5類に感染症法上の分類が変わり、いよいよ脱却、反転攻勢のときです。
 この8年間、私なりに一生懸命取り組んできました。「子育て支援」では、大分市は待機児童が多かったのですが、定員を増やしてゼロにしました。災害対策では中小河川に監視カメラを設置したり、消防団と連携してハザードマップを作り、8年間、大分市の災害死者はゼロですみました。コロナ禍の3年間は厳しかったが、県と連携して医療崩壊は防げました。JR大分駅前に抗原検査センターを設置しました。
 「少子化対策」は急務で、県の人口は約110万と減っています。子育て支援、移住したい人が増える取り組みが必要です。
 広瀬知事が取り組んでいる宇宙港を大きな産業に育ててゆく魅力ある大分県づくりを進めたい。観光と農林水産業にも力を入れたい。おもてなしの気持ちを観光振興にいかしたい。農林水産業は地産地消を推進したい。自治体の仕事は困っている人、悩んでいる人の立場になって安心して暮らせる社会づくりが究極の目的です。
 福岡、熊本、宮崎、愛媛を隣県と考え、必要な広域交通網を整備したい。