別府市はこのほど、宇宙ビジネスフォーラムを開催した。約150人が参加。
大分空港が人工衛星の打上拠点となる「宇宙港」に選定され、宇宙産業の将来的な発展を見込んで、宇宙関連ビジネス創出の可能性調査を実施した。その報告会を行うと共に、宇宙ビジネスを身近に感じ、新しいビジネスに挑戦していくことが目的。
船井総合研究所の土屋大輔価値向上支援本部事業イノベーション支援部リーダーが、宇宙関連産業や衛生データの活用状況、宇宙港がもたらす産業への影響などについて報告をした。
パネルディスカッションでは、長野恭紘別府市長、陶山明子別府大学食物栄養科学部発酵食品学科教授、原口智成南光物産株式会社代表取締役社長、高良真理ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ総支配人がパネリストとなり、宇宙ビジネスの可能性や観光について話した。陶山教授は「宇宙食だけをみると狭いマーケットですが、災害時の非常食としても認められやすくなると思う」。原口社長は「既存のものを掛け合わせれば、新しい相乗効果が期待できると思う。民間の活動は、どんどん進んでいるように感じる」。高良総支配人は「大分は、メディカルとウェルネスに強い。宇宙から戻ってきて、心身共に癒せるのでは」。長野市長は「宇宙ビジネスは自分には関係がないと思っている人が多くると思うが、関係ないと思っている人ほど、ビッグチャンスがあると思う」などとそれぞれ話した。