別府市は7日午後2時半、人事異動に伴い別府市を転出する、中村英昭陸上自衛隊第41普通科連隊長兼別府駐屯地司令(53)を、ツーリズム別府大使に委嘱した。
中村連隊長は大分市出身で、平成4年に防衛大学校を卒業し、陸上自衛隊入り。令和2年3月から第41普通科連隊長に就任した。3月13日付で北海道の北千歳駐屯地教育訓練研究本部訓練評価支援隊に着任する。
長野恭紘別府市長が委嘱状と記念品の竹製品の名刺入れ、名刺を手渡して「様々な市民の安全安心や行事、イベントへの協力などにご尽力いただきました。第41普通科連隊は、日本一、市民と絆の深い部隊だと思っています。強い信頼関係で結ばれている。コロナ禍で従来の活動が出来なかったとは思いますが、様々な協力に感謝します。これからも、新たな赴任地で別府のことを忘れずにご活躍下さい」とあいさつ。
中村連隊長は「昨年から少しずつ行事に参加させていただき、地域の人と一体化するのは、楽しく、うれしかったです。在任中は、コロナ禍で創立記念行事を行えませんでしたが、部隊派遣をするような災害が一度もなったことが一番貢献できたことだと思っています。自衛隊が活動する時は、皆さんが苦しい時。今後も、期待に添えるような部隊であるように言っておきます。ありがとうございました」とお礼を述べた。
委嘱式後、記者の質問に中村連隊長は「(別府の魅力は)人が温かいところ。在任中は、訓練で隊員が頑張る姿にいつも感動していました。思い出は、温泉まつりの湯ぶっかけに参加したこと。あんなに濡れるとは思いませんでしたが、楽しく、良い思い出になりました」と笑顔で話した。