別府市は27日午前10時、鉄輪地獄地帯公園内に建設した防災倉庫と研修棟の落成式を現地で行った。
2011年の東日本大震災、2016年の熊本地震の教訓や今後発生確立が高いとされている南海トラフ巨大地震等に備えるため、備蓄物資の確保や救援物資の受け入れ等の対策強化が目的。
防災倉庫は、鉄骨造2階建てで、備蓄物資を約150立法㍍保管できる。アルファ化米、保存水、毛布、簡易トイレ、段ボールベッド、発電機などを備蓄する。研修棟は、鉄骨造平屋建てで、防災研修や地域のコミュニティ活動の場、災害時には避難所として活用できる。設計は、株式会社松井設計、施工は株式会社和田組、株式会社大島電設、株式会社サンプラス。事業費は約1億5千万円。
長野恭紘別府市長、市原隆生市議会議長、大平順治市自治委員会長がテープカット。長野市長が「別府市として初の防災施設です。誰もが安心安全なまちづくりに資するもの。防災力強化に努めていきたい」とあいさつ。来賓の市原議長は「市民の安全安心に寄与するものと期待しています」と述べた。