別府市は2月1日から15日にかけて、別府市LINE公式アカウントで実施した「別府温泉に関する市民アンケート」の調査結果を公表した。
別府温泉の現状と今後の課題について、市民の意識を把握し、今後の取り組みにいかすのが目的。2月1日現在で、約2万人がラインに登録しており、うち2844票の回答があった。男女比は、女性66%、男性33・2%。別府市内の人が94・7%で、年代別では、40代が32・2%、50代20・5%、30代17・1%などとなっている。
「温泉は健康に良いと思うか」の問いには、94・3%が「良いと思う」と回答した。温泉の健康への効果について「よく知っている」と「少し知っている」と答えた人が63・6%と半分以上だった一方で、「ほとんど知らない」と答えた人は30・8%、「全く知らない」と答えた人も5・4%いた。
「温泉の強みを活かしきれていると思うか」との質問に「十分活かしきれている」と答えた人は10・6%にとどまり、「ある程度活かせている」と答えた人が62・6%だった。
温泉の楽しみ方(複数回答)では「リフレッシュ・開放感を味わうこと」が75・5%、次いで「入浴して心身ともに健康になること」が70%、美肌などキレイになること、家庭では味わえない入浴以外の体験(砂湯や蒸し湯など)、地獄蒸しなど温泉由来の料理をすること・味わうことなどと続いており、心身のリフレッシュを求めている人が多いことがうかがえる。その他では「生活の一部」や「健康増進」「地域しの交流」などの意見もあった。
また、「広く自慢したい別府温泉の魅力」については、温泉の種類の多さがトップで、湯けむりなど温泉地の雰囲気、共同温泉の多さ、暮らしの近くに温泉がある、地獄など特有の自然資源、湯治文化など古くからの歴史などとなっている。
別府市が進める「医療・美容・健康」をテーマとした取り組みについて、心身の健康につながる温泉を活用した体験への意見では「温泉に入りながら数日間ゆっくりくつろく場所として、滞在できる」が半数以上で、泉質や入浴方法など、自分の健康ニーズにあった温泉を押してくれる、などとなっている。