立命館アジア太平洋大学(出口治明学長、APU)は1日午後0時半から、18年ぶりにキャンパス内で2023年4月入学式を挙行した。新たにサスティナビリティ観光学部を創設して「第2の開学」と位置づけ、1133人が入学をした。
3月31日には前夜祭を行い、当日は、入学式の前に大竹文雄大阪大学感染症総合教育研究拠点特任教授が「社会科学の力 経済学で社会課題に挑む」と題して、講演した。
式典では、出口学長が「学生時代に心掛けてほしいことを3つお伝えします。1つ目は、思いついたらすぐ行動すること。2つ目は、あなたが困った時、落ち込んだ時に黙って傍にいてくれる友人を4年かけて見つけてください。3つ目は、いろいろな人と出会い、たくさんの本を読み、友人の家をたずねたり、知らない土地を旅してください。あらためて、入学おめでとうございます」と式辞。吉田一生大分県副知事(知事代理)が祝辞を述べた。
在校生を代表して、グェン・ヴァン・アインさん(アジア太平洋学部3回生、ベトナム出身)が歓迎。新入生を代表して、山口由人さん(サスティナビリティ観光学部)が「皆さんに伝えたいことは、『共感』というスキルがいかに重要であるかということ。このスキルを鍛える場として、APUのような異文化が混ざり合うコミュニティの存在が重要な意味を持つと思います。是非、多くの人と対話したい」。
シュアイブ・エー・エス・エムさん(アジア太平洋研究科、バングラデシュ出身)が「APUでの学際的なアプローチと実践的な応用研究により、世界に良い影響を与えるために必要なスキルと知識を身につけることが出来ると思います。母国の持続可能な開発に貢献することを目指していきたい」とそれぞれあいさつを述べた。
式典終了後は、学生パフォーマンスで盛り上がった。
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別府溝部学園短期大学(溝部仁学長)は2日午前10時、ライフデザイン総合学科、食物栄養学科、幼児教育学科、介護福祉学科に146人が入学した。うち留学生は、中国やスリランカ、ネパール、ウガンダ、ミャンマーから35人。
溝部学長が入学を許可し「自活できる人材の育成のため、様々な技術や資格を習得してもらいたい。それを活かし、社会で活躍してもらいたい。目標達成のためには何が必要か。1分を大事に、2年間、しっかりと技術を習得するために頑張ってもらいたい」と式辞。
新入生を代表して、介護福祉学科の安藤永遠さんが「将来有意な人材になれるように頑張ります」と宣誓をした。