ひとまもり・まちまもり事業支援説明会

7つのひと・まち協議会関係者が参加して説明会や意見交換会を行った

 別府市は10日午後2時半、市役所で令和5年度ひとまもり・まちまもり事業支援補助金説明会を行った。
 自治会、民生委員、学校、PTA、体協、社協、NPO法人など多様な団体と地域が連携・協働しておおむね中学校区で共通の地域課題の解決や活性化、伝統文化の継承、健康維持、防災などに取り組む「中規模多機能自治」。別府市では市内を7自治区にわけ、それぞれ「ひとまもり・まちまもり協議会」を立ち上げて、コロナ禍でも地域のつながりを絶やさずに活動をしている。
 令和4年度は、拠点整備やスマホ教室、キャリア教室、体験型防災食イベント、グラウンドゴルフ大会、広報誌作成、防災士研修、昔遊び、交通安全運動、農業体験、休憩所設置、掲示板の整備など様々な活動を行った。
 今年度は、アフターコロナを見据えて、より多くの活動が行われることが予想される。別府市は、協議会の活動に対して支援補助金を出している。補助対象事業には、大きく分けて、ひとまもり事業とまちまもり事業がある。ひとまもり事業は、防災や防犯・交通安全・環境、子どもたちのための活動、住民の健康・地域社会に関すること。まちまもり事業は、歴史・伝統・文化・産業の継承や、地域資源をいかす活動、環境美化・整備に関する活動など。
 長野恭紘別府市長が「日頃からのご尽力に心から感謝したい。中規模多機能自治も少しずつ浸透してきたと思う。中学校区で考えることで出来ることもある。未来のために立ち上がってもらう取り組みも浸透してきたと思う。将来的には大きな成果が出ると思うので、引き続き、ご尽力を」とあいさつ。
 自治連携課から補助事業の考え方について説明があった。引き続き、意見交換会があり、協議会からは「(事業によって)人と人との関係が和やかになった」「スマホ教室続けることで輪が出来る。指導者も地域の人なので、活性化にも良いと思う」「楠銀天街の問題を通じて、若い人も参加してくれている。1つの部会としてやれるように話をしている」「学生を取り込みたいが、そこまでいっていない。インスタで情報発信をしようと若い人から声をもらい、取り組みをしている」「人材育成が難しく、課題にぶつかっている」「3小学校を対象に農業体験をしているが、子どもたちも喜んでいるし、他校の交流の場にもなっている」などの意見や悩み事が出た。
 活動拠点をまだ持っていない協議会もあり、拠点づくりに課題を感じている様子もあった。