大分県警は別府市内で起きた死亡ひき逃げ事件で逃亡中の犯人の情報提供を呼びかけるチラシを4月29日午前10時から1時間、大分空港・高速道路SA・観光地(青の洞門・九重“夢”大吊橋など)・道の駅など県内32カ所で各署員・県警本部交通指導課・高速隊ら90人態勢で配付した。
別府警察署館内では、陸上自衛隊別府駐屯地東側の県道11号で行い、別府署員10人が検問をしチラシ200枚を配り「別府警察署です。昨年起きた轢き逃げの関係で情報提供のビラを配っています。何か些細なことでもいいですので、情報がありましたら別府警察署まで連絡をお願いします。ご協力をお願いします」と呼びかけた。
死亡ひき逃げ事件は令和4年6月29日夜、別府市大字野口原の県道52号の交差点(別府公園南西)で八田與一容疑者(当時、日出町の会社員、25)が運転していた軽四自動車で信号待ちをしていた原付バイクと普通自動二輪車に追突。大学生の男性1人が亡くなった。八田容疑者は現場に軽四を残して東へ逃走した。7月1日付で全国指名手配している。これまで延べ約2万人(4月末時点)が捜査している。配付したチラシは「大分県別府市大学生死亡ひき逃げ事件早期解決を願う会」が作成した。
正成祐治交通課長は「ゴールデンウィーク初日ということで、県内外から多く人が幹線道路を通ります。このような場所で情報提供を呼びかけることで、広く情報が得られると考えています。別府市は観光地なので、県外の人からも貴重な情報が寄せられればと思います。これまで犯人に直接つながるような有力な情報はありません。些細な事柄でもよいので気にかかることがありましたら、110番か別府警察署への通報をお願いします。引き続きご協力をお願いします。」と話した。
4月29日午前9時現在、県内外から237件の情報が寄せられている。
情報提供は、別府署に電話(番号0977・21・2131)か大分県警察本部のホームページから。