別府市と由布市で構成する由布岳観光協議会は、第43回由布岳山開き祭を14日午前9時から、正面登山道入口で開催した。朝早い時間は小雨が降っていたが、安全祈願祭が始まる頃にはあがり、大勢の人が登山を楽しんだ。
標高1584㍍の由布岳は、別府市と由布市にまたがり、四季折々の美しい自然が魅力で、毎年、多くの人が登山を楽しんでいる。
午前8時から、自衛隊音楽隊による演奏で盛り上げ、同8時半から先着千人に記念の帽子を配った。また、登り口では、スーパーボランティアとして有名になった尾畠春夫さんが今回も登山用の杖を配布した。
足利能彦佛山寺住職による読経があり、シーズン中の安全を祈願した。
相馬尊重由布市長が「由布岳は、1年間を通して様々な姿を見せてくれます。安全第一に、眺めて良し、登って良し、眺望も良しの由布岳を多くの人に体感してもらいたい」。阿南寿和別府市副市長は「それぞれの経験に応じて計画を立て、体調や天候を見極めながら的確に状況判断をし、楽しんでもらいたい」とそれぞれあいさつ。
来賓の鷲野弘一由布市議会副議長も祝辞を述べた。
関係者とこの日の最年長の上田武弘さん(90)=臼杵市=と最年少の頴原叶旅さん(7)=北九州市=がテープカットを行った。上田さんも頴原さんもその後、由布岳に登った。