令和5年度「竹の教室」を開講

決意表明をする受講生代表の工藤玲子さん

 令和5年度「竹の教室」の開講式が6日午前10時、別府市竹細工伝統産業会館2階研修室で行われ、初級22人、中・上級12人が出席した。
 「竹の教室」は、大分県唯一の伝統的工芸品の「別府竹細工」の技術や文化、歴史を伝承し、後継者を育成することが目的。
 主催の大町史別府市観光・産業部産業政策課長が「初級の皆さんは、別府竹細工の基本となる知識や技術を学ぶ中で『別府竹細工』の素晴らしさを感じ、技術習得をめざして下さい。中・上級の皆さんは、さらなる技術の向上をめざしていただきますことを期待しております。別府市では、別府竹細工を始めとした竹産業を、先人から受け継がれてきた地域の資源と位置付けており、今後も国内外を問わず多くの人々を魅了する産業として発展するよう、関係団体と連携して取り組みを行っているところです」とあいさつ。
 続いて、講師の油布昌孝さん(中・上級)、大谷健一さん(初級、中・上級)が紹介された。
 受講生を代表して工藤玲子さん(62)=5年目=が「本日この日を迎えられましたことを嬉しく思います。『別府竹細工』は大分県唯一、国に認定されている伝統的工芸品です。この伝統ある知識や技術を惜しみなく教えて下さる『竹の教室』は全国でも貴重な教室です。この教室に通う初級22人、中・上級12人の私たちは、別府竹細工の担い手として大変微力ではありますが、技術や文化を伝承していきたいと考えています。また初心を忘れることなく、切磋琢磨しながら技術の向上に努めてまいります」と決意表明した。
 開講式終了後、工藤さんは「今年で5年目です。できなかったことができていく喜びがあります。『こんなの無理だな』と思っていたことが、自分にもできるようになることがあります。これからは自分の頭に中にあるイメージのものが作れるようになりたい」と話した。
 開講式終了後、初級講座が始まった。
 初級は、毎週火曜日午前9時から午後3時で行い、月4、5回。今月から来年3月まで全40回。
 中・上級は、毎週水曜日午前9時から午後3時で行い、月4、5回。今月から来年3月まで全40回。