令和5年第2回別府市議会定例会は16日午前10時から、観光建設水道、総務企画消防、厚生環境教育の各委員会が議案審査を行った。
観光建設水道委員会(穴井宏二委員長、8人)では、公営競技事務所、公園緑地課、施設整備課、観光課、温泉課、文化国際課、産業政策課、農林水産課から出ている10議案について審査した。
上田享公営事業部長、山本直樹競技事務所長、松本弘次参事が出席し、山本事務所長が競輪事業特別会計について「紙車券からデジタル車券へと時代の変化へ対応するため、独自の競輪投票ポータルサイトを構築等の委託料を令和5年度から7年度までの3カ年で23億2435万円を計上しています。歳出はデジタル戦略に要する経費として1億7500万円を計上しています。内訳はサイトを構築する団体との協議するための普通旅費が77万9千円、サイト構築等委託料が1億7422万1千円。歳入はサイト構築の財源とするため、別府市競輪施設整備基金を取り崩し1億7500万円の繰り入れをします」と説明した。
委員から「紙車券からネットでというのは分かりますが、なぜこだわるのか。市民に対してアプローチしてほしい。アンケートを取ると反対の意見が多い。委託の段階で1億7500万円は高いのではないか」と質問し、上田部長が「出張旅費が77万円ほどあり、残りは委託会社との契約。サイトは競輪事業という特殊なもの。システムエンジニアの単価も高めに設定しており、人数も多い想定をしている。一般の方から見ると高めの金額になっているのかなというイメージ。最終的にはシステム会社が決まってからの精査をしていく」と答えた。
そのほか、委員から「競輪で得た収入を入れるからと言っても貴重な財源。収支予測が必要。予測できるから行えると思うので、それも無しにはできないと思う。収支予測を出してほしい」などの要望があった。上田部長が「おおむね3億円の赤字からスタートし、10年後には1千億円をめざす」と答えた。
採決を取り、同委員会に付託された議案は、全会一致で承認すべきものとした。
また同委員会では同日午後1時から、請願が出ていた「Park―PFI事業『上人ケ浜公園整備運営事業』に関する請願」について審査した。
総務企画消防委員会(森山義治委員長、9人)、厚生環境教育委員会(安部一郎委員長、8人)もそれぞれ審査した。
各委員会報告は第2回別府市議会最終日の23日に行われる。