別府市シルバー人材センターが総会

長年多く就業した会員に感謝状を贈った

 公益社団法人別府市シルバー人材センター(中尾薫理事長、会員457人)は16日午前10時、別府ビーコンプラザで令和5年度定時総会を開催した。出席は73人、委嘱状は224人。
 中尾理事長は「令和4年度の決算は3年連続赤字、平成2年の設立以来初めての債務超過という危機的状況に陥ってしまい、委任を受けて運営に当たっている理事長として、大変申し訳ない。明るいニュースとしては、今年度から、別府市まちなか交流館の管理、運営の仕事を引き受けさせてもらった。女性会員さんの働く場所のロールモデルとして、地域と会員の交流の拠点として発展させていきたい。高齢者の働くことを通じての生き甲斐づくりと現役世代との協調、別府という地域の2つを重大な視点に位置づけ、皆さんの協力をいただきながら、運営を進めていきたい」とあいさつ。
 70歳以上で在籍期間が5年以上、就業延日数500日以上の会員11人(野中博美さん、工藤勝明さん、福地広巳さん、原美夫さん、池西史憲さん、石田恵美子さん、東正宣さん、小林鈴子さん、吉武邦夫さん、大平芳正さん、那須千代子さん)に感謝状を贈った。代表して、工藤さんに中尾理事長から感謝状が渡された。来賓の長野恭紘別府市長と二宮茂別府職業安定所長が祝辞を述べた。
 議事に入り、令和4年度事業・決算・監査を審議し、承認された。令和4年度の総収益は約2億4353万円、総経費約2億4608万円で、約254万円の赤字となった。収益は前年度と比べて増額となって赤字幅は改善しているものの、収入や支出等の財政管理手法の再構築などが課題となっている。
 また、インボイス対策を念頭に、設立以来初めて事務費の値上げを利用者にお願いする方針を示し、5年度から取り組んでいる。
 さらに、令和5年度の事業計画・収支予算及び会員就業規則の改正について報告を行った。