別府市の給食センター落成式

関係者がテープカットで落成を祝った
見学スペースでは、調理の様子が見られるモニターも

 別府市は26日午前10時、原町に完成した別府市学校給食センターの落成式を行った。
 現在の給食センターの老朽化やHACCPの概念に基づく安全衛生基準を満たすため、あり方を検討。これまで、小学校は各校で給食を作っていたが、自校給食をやめ、センターに一本化することにした。その後、基本計画を策定して、令和4年度に工事に着工。9月1日から給食を提供する。
 新しいセンターは、鉄骨造2階建てで、延べ床面積約3610平方㍍。施工は、和田・幸・大建・大有・日本調理機建設工事共同企業体で、建設事業費は36億4100万円。
 内部は、野菜、魚・肉、米とそれぞれ搬入口を設け、一方通行にすることで衛生面を確保。炊飯室、揚・焼・蒸室、和え物室、手作り調理室がある。最新の設備を活用して豊富なメニューを提供。市内を3ブロックに分けて、別々の献立とする3献立制を採用。調理の様子を見ることが出来る見学スペースもある。市内の公立幼稚園14園、小学校14校、中学校7校に配布され、1日最大8500食を提供することが出来る。
 はじめに、長野恭紘別府市長、加藤信康市議会議長、山の手小学校の毛井颯太児童会長(12)、別府西中学校の井上大輔学習委員長(14)、和田修株式会社和田組代表取締役社長、平石栄二市自治委員会西地区支部長がテープカットを行った。
 式典で、長野市長は「多くの方のご尽力のおかげで、無事完成することが出来ました。新型コロナの感染予防のため、アクリルパネルの設置や黙食をするなど、心を痛める光景がありました。本来、学校給食は学校生活の中でも待ち遠しい時間で、友だちと一緒に楽しく食べるものだと思います。食べる喜びを共有し、感謝する気持ちを持って子どもたちが自慢にできる給食が『日本一おいしい給食』だと思います。今後は、季節を感じる地元野菜の活用を計画的に増やしていきます」とあいさつ。来賓の加藤議長が祝辞を述べた。
 児童・生徒を代表して、毛井さんは「新しいセンターをとても楽しみにしていました。最高学年らしく、マナーを守り、好き嫌いなく食べたい」。井上さんは「給食は、学校に行く楽しみの1つでした。給食を食べられるのも、あと半年ちょっとしかありませんが、新しいセンターの給食を食べられることを楽しみにしています」とそれぞれ話した。