地域の職業人15人が講師に

講話をするシェフパティシエの原田英文氏

 別府市立中部中学校(佐藤裕一校長)は「3年生ドリームスクール 15人の地域の先生による授業」を7月14日午後1時40分、同中学校内で行われた。
 今回は3年生169人全員を15グループに分けて希望を優先して地域の先生の生き方や、仕事のやりがいなど夢につながる話を聴く。
 はじめに校長室で、中部子ども応援プロジェクトリーダーの権藤和雄さんと佐藤校長がそれぞれあいさつした。
 その後、同日の流れが説明され、15グループのリーダー生徒が迎えに来て講師15人は各教室に移動した。
 調理室では、新港町にある「フランス菓子工房ポン・デザール」の原田英文シェフパティシエ(41)が講師を務めた。
 最初に原田氏が自己紹介をし、続いて生徒14人も自己紹介と趣味、好きなスポーツ、好きな食べ物などを述べた。
 パティシエになった経緯などを説明し「30歳を目安にフランスへ修行に行った。パリに居たとき、街中にはケーキ屋が多くあり、食べ歩いた。そして気になる店にフランス語で書いた履歴書を送り、ある店で雇ってもらいました。その後、レストランで働いた。そのときに作った料理がいまだにメニューに残っている。フランスは気持ちが伝われば大丈夫な国。技術があればどこでも通用すると感じた」と話した。
 夢について「今は何がしたいという夢が無い人も今から出てくると思うので、いっぱい遊んだりするなど経験をして下さい」と説明。
 最後に「同じ部活で同じ時間を過ごしたとき、その裏でする努力した時間がカッコいい自分を作る。私も技術の一つひとつを閉店後に時間を忘れて練習してきました。そのおかげで今があります」と話しながら、黄色と白のチョコレートを使って花びらを作った。
 講話終了後、西元愛将さん(15)が「経験談の話で海外に行ったことを聞いてとてもお菓子が好きなんだと思いました。普段見ることができない作業が見れたので、とても良い貴重な経験になりました。自分も見えないところで努力して、一歩でも先に行けるよう頑張っていきたいと思います」とお礼を述べた。
 講師らは校長室に戻り、ふりかえりの会を行い、次へつなげるために感想をそれぞれ述べた。
 今回の講師は、次のとおり。(敬称略、順不同)
 ▽小花朱李(保育士、山の手保育園)▽佐々木祥吾(救急救命士、別府市消防本部)▽花田潤也(旅館経営・街の案内人、古民家ゲストハウスInBloomBeppu経営、大分ヤクルト観光推進事業部)▽中西千夏(看護師、中津胃腸病院)▽三重野文(医師、大分大学医学部附属病院卒後臨床研修センター)▽原田英文(パティシエ、フランス菓子工房ポン・デザール)▽石川万実(大学職員、別府大学・別府大学短期大学部広報室課長)▽杉本武志、志手郁梨、岩崎唯歩(警察官、別府警察署)▽幸康史(建築士、幸建設)▽澤田達雄(飼育員、うみたまご)▽かおなしまちす(画家・イラストレーター)▽恒松恵典(フラワーデザイナー、華つねまつ)▽阿部真一(政治家、別府市議会議員)▽三俣秀明(新聞記者、大分合同新聞)▽髙野澪(栄養士、宗方こども園)