日出町が地域福祉計画を策定

 日出町と町社会福祉協議会はこのほど、「第4次日出町地域福祉計画」及び「日出町地域福祉活動計画」を策定した。地域福祉計画は日出町が、活動計画は社協が策定しているもので、関連性があるため、今回から一体的に策定した。期間は、令和5年6月から5年間。
 地域の福祉課題は複雑、多様化しており、これまでの高齢者、障がいのある人、子どもといった分野ごとの取り組みだけでは対応しきれないケースもあり、新たな対応が求められている。計画では「つながり・支え合い・安心して暮らせるまちづくり」を基本理念に掲げ、取り組みを行う。
 日出町の人口は、平成22年頃をピークに、減少傾向にある。65歳以上の人口割合は、年々上昇しており、今後も高齢者割合は増加することが予想される。住民意識調査によると、普段の近所付き合いは「あいさつをする程度」が62・4%と最も多く、次いで「困ったときにお互い助け合うような付き合い」29%。一方で「全く関わっていない」が6・1%で、前回調査と比較して2・1ポイント高くなている。
 地域の課題については「緊急時の対応体制がわからない」26・9%、「地域の活動に参加する人が少ない」25%、「隣近所との交流がない」22・1%などとなっており、「特にない」と答えた人も25・9%いた。
 現状や意識調査等を踏まえて、▽地域福祉を担うひとづくり=福祉人材の育成、福祉教育の充実、健康・生きがいづくりの推進▽支え合いの地域づくり=ボランティア活動の支援、つながりの活性化、防災活動の推進、防犯活動の推進▽福祉サービスが充実したまちづくり=情報提供の充実、福祉サービスの推進、バリアフリー・ユニバーサルデザインの推進▽住民一人ひとりに寄り添う体制づくり=相談体制の充実、重層的支援態勢整備事業の構築、権利擁護の推進ーの4つを基本目標にし、取り組みを進める。